窓からは温泉街の通りが見え、浴衣姿の人々がカランコロンと下駄を鳴らしながら歩いていく姿がとても風情があります。まさに“城崎らしい夜”の始まりです。
冬の味覚といえば“カニ”、そして湯けむり情緒あふれる城崎温泉。
今回私は、温泉街の中心にある人気宿「花まんだら」に泊まってきました。実は予約が遅く、通常のお部屋はすでに満室。唯一空いていたのが“犬と泊まれる部屋”でした。
「犬連れじゃないけど大丈夫かな?」と少し不安に思いながらも、せっかくの機会なので泊まってみることに。結果は――大満足の滞在でした!
犬と泊まれる部屋に宿泊|少しにおいはあったけれど…
チェックイン時からスタッフの方の対応がとても丁寧で、最初から好印象。
案内されたのはペット同伴可のお部屋で、畳とベッドがある和モダンな造りでした。扉を開けた瞬間に、ほんのりと犬のにおいが残っているのがわかりましたが、空気清浄機と換気をすればすぐに気にならなくなりました。清掃はしっかりされており、全体的には清潔。ペット連れのお客さんが安心して泊まれる環境だと感じました。
カニづくしの夕食
お楽しみの夕食は、冬の城崎といえばやっぱり“カニ”!
花まんだらさんのカニ会席は評判通りの豪華さでした。茹でガニ、焼きガニ、カニすき鍋、カニ雑炊と、まさにカニ尽くし。身は甘くてぷりぷり、焼きガニの香ばしさには思わず笑顔がこぼれます。カニ味噌の濃厚さも絶品で、お酒が進む進む。食べ終わるころには「もう当分カニはいいかも…」なんて言いながらも、また食べたくなるほどの満足感でした。
7つの外湯めぐりと貸切風呂
花まんだらは「地蔵湯」のすぐ横という最高のロケーション。
外湯めぐりをするにはこれ以上ない場所です。宿でいただいた外湯めぐりのパスを手に、浴衣と下駄でそぞろ歩きながら、いくつかの湯をまわりました。城崎には7つの外湯がありますが、私たちはまず一番人気の「さとの湯」へ。ここが一番広く、露天風呂からは川と山が見えて開放感たっぷり。まるで絵の中にいるような気分になります。
そのあとは「一の湯」や「まんだら湯」なども巡り、地蔵湯にも立ち寄りました。花まんだらから地蔵湯まではほんの数歩。まるで自分の宿のお風呂のように気軽に入れます。湯冷めしないように浴衣の上に羽織を重ねて、夜風を感じながらの湯めぐりは本当に気持ちよかったです。
宿に戻ってからは、予約していた貸切風呂にも入りました。
こぢんまりとした空間ながら、木の香りが心地よく、湯の温度もほどよい。外湯とは違って静かで、自分たちだけの時間をゆっくり楽しめるのが魅力です。湯船に浸かりながら「来てよかったね」と何度も言い合ってしまいました。
朝食とチェックアウト
翌朝の朝食は、和定食。
焼き魚に小鉢、炊き立てご飯、味噌汁と、シンプルながらも丁寧な味わいでした。
カニの贅沢な夜とは対照的に、身体にやさしい朝の時間を過ごせました。
旅の締めくくりとして、すごくよかったです。
宿泊して感じた正直な感想まとめ
- 犬と泊まれる部屋は少しにおいがあるが、清掃はしっかりされていて快適
- カニ料理が想像以上に美味しく、量・質ともに大満足
- 地蔵湯の真横という立地が最高。外湯めぐりには抜群の利便性
- 貸切風呂もあり、カップルや家族にもおすすめ
- スタッフの対応が丁寧で、温かい雰囲気の宿
少し気になる点があったとしても、それを上回る満足度の高い宿でした。
立地、食事、温泉のすべてが揃っていて、まさに「城崎温泉らしさ」を堪能できる宿です。
さいごに
今回は偶然にも“犬と泊まれるお部屋”しか空いていなかったことから始まった旅でしたが、結果的にはとても素敵な思い出になりました。
城崎の情緒ある街並み、湯けむり、そして美味しいカニ。すべてが心に残る冬の温泉旅。
次に訪れるときは、愛犬連れの友人にもすすめたいと思える宿でした。
「また来年も来たい」と思わせてくれる、そんな癒しのひとときを過ごせた城崎温泉・花まんだら。
温泉好き、カニ好き、そして犬好きな方に、ぜひおすすめしたい宿です。
コメント